AIに頼むのは「仕組みづくり」まで。
生徒さんの情報は、完成した仕組みの中で扱う。
AIと一緒に、空っぽの仕組み(予約フォーム・台帳・会員サイト)を作る。試すのは架空の生徒で。
本物の名簿は、完成したプログラムが読む。予約→台帳→LINEの間を、AIは通らない。
たとえるなら、AIは棚を作る大工さん。棚を作るのに、中に入れる名簿を見せる必要はありません。
だから、いちばんシンプルなのは「本物の名簿は、最初からAIに見せない作り方」です。
境目はひとつ。本物の名簿とつながった画面・ファイル・結果を、AIの目の前に出したら渡ります。
| プログラムを書かせる・直させる |
| 「2列目が名前、3列目がLINE名」と、列の説明だけする |
| 見出しだけの空のシートを見せる |
| 架空の生徒が入った「テスト用名簿」で動かして見せる |
| 本物の名簿を貼る・開かせる |
| 本物の名簿につながった管理画面を、AIに開かせる・スクショを送る |
| 本物につながった状態で、AIにプログラムを試し実行させる |
| AIの作業フォルダに、名簿ファイルを置いておく |
| 名簿があるGoogleアカウントに、AIのブラウザやコネクタがつながっている |
| 名前が入ったエラー文を、そのまま貼る |
| 名前や進み具合を、ページのファイルに直接書き込んでいるサイトを直させる |
最後の「ページのファイルに直接書き込んでいるサイト」は、AIで作る会員サイトでよくある作りです。この場合は、下の「載せていい情報」に絞り、学習オフにしたうえで使います。
前提:学習オフにしていて、申込のときに「会員サイトの作成・管理にAIサービスを使います」と伝えてあること。
決め手は人数ではなく、情報の種類です。
| 名前・ふりがな・ニックネーム | 会員番号 |
| コース名・期・入会月 | 進み具合(ステップ、課題提出の○×) |
| 出欠(○×だけ) | 次の課題・やること |
| 本人が書いた学びの目標 | 先生からの、学びについてのアドバイス |
| 情報 | ○ この形ならOK | × この形はダメ |
|---|---|---|
| お仕事 | 教室名・屋号・職種(「ピアノ教室」) | 会社員の勤務先の会社名 |
| インスタ・ブログ | 本人が公開している仕事用アカウントで、本人OK | 鍵アカウント・プライベート用 |
| 顔写真 | 本人だけが写っていて、本人OK | 子ども・家族・他の人が写っている |
| 作品・成果物 | 本人が作ったLPや投稿 | お客様の名前・顔・感想が入ったまま |
| 先生のコメント | 学びの内容について | 体調・家庭の事情・性格への評価 |
| 相談の記録 | 「LPの構成を相談」程度の要点 | 悩みの中身そのもの |
| 住んでいる地域 | 都道府県まで(オフ会など必要なら) | 市区町村より細かいもの |
| 年代 | 「40代」まで(必要なら) | 生年月日 |
| LINEの名前 | 先生用の管理画面だけ | 生徒さんのページ |
| 連絡先 | 住所、電話番号、メールアドレス |
|---|---|
| お金 | カード番号、口座、入金額、未払い・分割・滞納の状況 |
| ログイン | パスワード、LINEのユーザーID(システム用の英数字) |
| 本人確認 | 生年月日、身分証、マイナンバー |
| 健康 | 病気、通院、障害、妊娠、心の不調 |
| 家族 | 子どもの名前・写真、離婚、介護、受験、不登校 |
| 勤め先 | 会社員の勤務先 |
| トラブル | 退会理由、クレーム、トラブルの記録 |
| 信条など | 宗教、政治、信じていること |
| 他人の情報 | ほかの受講生やお客様の情報 |
健康・障害・信条などは、法律で「要配慮個人情報」とされ、集めること自体に本人の同意が必要です。雑談で聞いても、記録には残しません。
「×」の情報を扱いたくなったら、データをスプレッドシートに置いて、ページのファイルには書き込まない作りにします。
| 見る人 | 載せてOK | 載せない |
|---|---|---|
| 本人だけ (ログインして自分のページ) | 名前・お仕事・インスタ・進み具合・課題・先生のコメント | 住所・電話番号 |
| 他の会員も見られる (会員一覧など) | 本人が「載せていい」と言った項目だけ(名前・お仕事・インスタくらい) | 進み具合・課題・コメント・連絡先 |
| URLを知っていれば 誰でも見られる | 本人OKの公開情報だけ | ほぼ全部 |
公開前に、ログインしていない別のスマホでURLを開き、他の人のページや台帳が見えないか確かめます。
上から順に進めます。プロンプトはコピーして、AIに貼るだけです。
上の「会員サイトに載せる情報」と「誰が見るか」の表で決めます。決めた内容で、作り方が2つに分かれます。
| 作り方 | 向いている場合 | AIは中身を読む? |
|---|---|---|
| かんたん型 (ページに直接書く) | 載せるのが「○ 載せてOK」の情報だけ | 読む。学習オフと、生徒さんへの説明が必須 |
| しっかり型 (スプレッドシートから読み込む) | 「△」「×」の情報も、会員サイトや管理画面で扱いたい | 読まない。AIはプログラムだけを扱う |
申込フォームや規約に、ひとこと入れておきます。例:
お預かりした情報は、会員サイトの作成・運営、ご連絡、受講のサポートに使います。 会員サイトの作成・管理には、AIサービスを使うことがあります(AIの学習には使われない設定にしています)。 会員サイトのページは、ご本人と講師だけが見られるようにしています。
実際の設定・見せる範囲に合わせて書き換えてください。会員同士で見られるページを作る場合は、その旨と載せる項目も書きます。
会員サイト用の「テスト用名簿」を作ってください。 項目は「会員番号・名前・ふりがな・お仕事・インスタ・進み具合・次の課題」です。 中身は全部架空の人で、10人分。同じ苗字の人を3人入れてください。
項目はSTEP 2で決めたものに書き換えてください。同じ苗字を入れておくと、見分けやすい表示になっているかも確かめられます。
テスト用名簿を使って、会員サイトを作ってください。 - 生徒さんは、ログインしたときだけ自分のページが見られるようにする - 先生用の管理画面は、私だけが開けるようにする - テスト用名簿と本物の名簿を、1か所書き換えるだけで切り替えられるようにする - パスワードやキーはファイルに書かず、入れ方を私に教える
この間は、AIが画面を開いて動作確認をしてもOK。映るのは架空の人だけです。
名前・インスタ・感想が入ったスプシを、そのまま読ませる
感想の列だけを渡す。名前・インスタは「掲載OK」をもらった人の分だけ
本物の名簿で試しながら作る
本物と同じ見出しの「テスト用名簿」で作り、完成したら本物につなぎ替える
本物の管理画面をAIに開かせる・スクショを送る
エラーの文章だけを伝える。または、テスト用名簿に切り替えて見せる
誰でも開けるURLで、全員の名前と顔を並べる
フルネーム・ふりがな・アイコンを出してOK。ただし「自分だけ」が開ける設定に
よく分からないまま「常に許可」
画面に本物の生徒さんの情報が出ていなければ「一度だけ許可」。出ていたら「拒否」
名簿があるGoogleアカウントで、AIのブラウザやドライブ連携を使う
作業用とお教室用でアカウントを分ける。AIは作業用だけで使う
キー(パスワードのようなもの)をチャットに貼る・AIに入力させる
キーは自分で設定画面に入れる。入れ方だけAIに教えてもらう
AIにボタンを押させる
AIには手前で止まってもらい、自分で押す
2つともYESなら載せてOK。どちらかがNOなら載せない。
毎回自分で判断しなくていいように、AIのルールに入れておきます。AIに聞かれたら「はい/いいえ」で答えるだけになります。
## 生徒さんの情報を守るルール - 名簿・申込データ・支払い記録・本番の管理画面を開く前に、必ず止まって 「本物の生徒さんの情報が入っていますか?」と確認する - 「名簿/スプシ/アンケートを読んで」と頼まれたら、開く前に止まり、 名前・連絡先の列を除いて、必要な列だけを貼ってもらうよう案内する - 作るときは、本物と同じ見出しのテスト用名簿を作って使う - プログラムは、テスト用と本物のつなぎ先を1か所で切り替えられるようにする - 本物の情報が貼られたら、保存や要約はせず、次からの安全なやり方を案内する - Googleの「アクセスを許可」・公開・キーの入力・本番送信は、 操作せずに手順を説明して止まる
ルールがあっても、AIがファイルを読んだ後に気づいた場合は、もう渡っています。いちばん確実なのは、本物の名簿をAIが入れない場所に置くことです。
参考:個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」/Claude Code:データの扱い
確認日:2026年10月10日。法律や契約の細かい判断が必要なときは、専門家に確認してください。